仕事というのは辛いことばかりではなく、
他では味わえない瞬間があるものです。
これは私たち建築の仕事でも同じ。
建築という仕事は、
お客様と出会い形のないものを創りあげていくもの。
その形はお客様の要望によって様々でひとつとして同じものがありません。
それを一つ一つ実現させていくことが一番の楽しさだと思います。
私の仕事は営業。
緊張の連続です。
お客様との出会いで緊張、
初対面だから当然です。
そしてお客様の内面を知るためのヒアリング。
このヒアリング次第で先の展開が変わります。
ここでも緊張しながら事を運びます。
さらに設計者に同行して初回プレゼンテーションとなりますが、
このときが私の場合最も緊張する時であり、
自分自身ワクワクする時でもあります。
プレゼンテーションに聞き入りながらマジマジと図面をながめ、
時々笑みを見せたり顔をしかめたりして満足そうなお客様の姿を見るときは、
一つ目の「嬉しい」となります。
二つ目の「嬉しい」は、
プレゼンテーションに満足していただいたお客様に、
「これでお願いします」と建築申込書を頂いた時。
言ってみればベンチ入りできたってとこでしょうか。
三つ目の「嬉しい」はもちろん契約の時。
レギュラーメンバーに決まったり、
スタートラインに立った感じですね。
四つ目の「嬉しい」は度重なる打ち合わせの結果むかえる上棟の日。
たぶんお客様はこの日が「嬉しい」のピークなのかもしれません。
しかし私としてはここをピークにすることはできません。
スタートの号砲が鳴っただけであり、
バッターボックスに立っただけのことなのですから。
五つ目の「嬉しい」は建物が完成し、
お引渡しの鍵を受け取ったお客様の嬉しそうな顔を見る時。
お客様はゴールと感じるでしょうが、
私たちには通過点にしか過ぎません。
そして六つ目の「嬉しい」は引渡し後のメンテナンスに伺った時に、
お客様から「この家を建てて本当によかった。満足してますよ」と言ってもらえた瞬間です。
C.S.(Customer satisufuction:顧客満足)という言葉があるように、
私たちが求める満足はここで初めて結果が出るのです。
まだまだ嬉しい瞬間はたくさんありますが、
毎日毎日をそんなうれしい瞬間に立ち会える日とすることを目標として日々努力していきます。
実は今日、
嬉しい瞬間に立ち会うことができました。
そのお客様との出会いは2007年の秋、
弊社の完成見学会の時。
まずは私たちのことを知っていただくことから始まりました。
それまでは会社名すら知らなかったお客様に信用を頂くため、
時には訪問をし、
時にはOBのお客様宅をご案内。
そして心を決めていただいたのです。
プランの打ち合わせもお互い納得いくまで何度も何度も行いました。
要望をただ聞くだけではなく、
適切なアドバイスをしながら夢を形にしていったのです。
そしてこの日、
上棟の日をむかえたのです。
足かけ3年となりましたが、
長かったような短かったような。
そんな気持ちはお客様も同じだと思います。
ゼロからの出発だっただけに、
本当に本当に「嬉しい」です。
今日がスタート。
お引渡しが済み、
新しい暮らしが始まった時に、
「この家に満足しています」と言っていただけるよう、
さらに頑張ります。
そうそう、
今日はもうひとつ「嬉しい」が重なりました。
新たな契約です。
本当はこんなことを言ってはいけないのでしょうが、
私にとっては「嬉しい」のピーク。
しかし自分だけが満足するのではなく、
お客様が「嬉しい」と思っていただけることが、
私たちの一番の活力になります。
(かとう)
株式会社 日伸建設